小島動物病院AWC院長の小嶋です。PCAPとはPathology Centered Animal Practiceの略語で、‘病理学を中心にした動物の診療’です。ここでは動物の病理学に関わることを記載しています。

顕微鏡で観察する標本には数µm(1µmは1mmの1000分の1)ほどに薄く切られた組織がのっています。そんなに厚さが薄くなっているとほとんど透明になってしまいますので、特殊な色で染めて観察します。その染色のことをヘマトキシリン・エオジン染色(HE染色)といいます。
紫色とピンク色の2色で染め分けるのですが、紫色は細胞の核、ピンク色は細胞の細胞質を染めます。
どんな細胞なのか、その細胞達がどんな配置でいるのかを確認します。出てくる細胞の種類が複数であったり、複数の臓器に渡ったり、病気の種類が複数だったりすれば、それだけ複雑なパターンになりますし、考えることがいっぱいです!
でも、とても綺麗で芸術作品のようです。
染まる色の濃さ一つとってもドラマがあるのですが、それはオタクな話になってしまうのでここでは割愛します。

ただし病理オタクを自称したいので、私の新しいサーフボードは紫とピンクにしました。最近は持病の腰痛と格闘中ですのでなかなか行けませんが、復活を夢見てストレッチをしたいと思います。仕事着も紫にしていましたが(PCAP事始め参照)、女性スタッフから変更を勧められたので、従いました。過ぎたるは及ばざるごとしと自分を納得させてみました。でも怒られない程度にたまに着たいと思います。

TAKEDA CUSTOMS TKD3 by hannahfirm犬の乳腺腫瘍のHE染色像

 

私の新しい相棒のサーフボード(TAKEDA CUSTOMS TKD3 by hannahfirm)と犬の乳腺腫瘍のHE染色像